ムササビを見に高尾山へ

先日、高尾山にムササビの滑空を見に行ってきました。

日本一登山者数が多い高尾山、紅葉シーズンの山頂は大混雑でした。ミシュラン観光ガイドでの3つ星評価を獲得するだけあり、豊かな自然林が残り、たくさんのムササビが暮らしてます。
実はつい最近まで知らず、今回初めてケーブルカーの駅にムササビのオブジェがあることに気が付いたくらいです…。

ムササビは、日本にのみ生息する日本固有種で、前足と後足との間にある飛膜と呼ばれる膜を広げることでグライダーのように滑空できます。日没後30分くらいに巣穴から顔を出して森の中へと行き、葉っぱや木の実を食べて、日の出30分くらい前に巣穴へ戻るとても規則正しい夜行性のリス科の哺乳類です。

運がよければ滑空している姿が見れるかな~くらいの気持ちで待っていたら、なんと私の真上を飛んで森の中へと!
座布団くらいの大きさで、お腹は真っ白でした。
感動し過ぎて、言葉が全く出てこないほど!!

高尾山と言えば “天狗” で有名ですが、その正体は『ムササビ説』もあるそうです。

木から木へ飛び移る時に起きる葉擦れの音が、まるで団扇で扇ぐかのような「天狗のうちわ」、粒状で樹上からバラバラと落ちてくるムササビの糞は、空から降って来る「天狗礫(てんぐつぶて)」、「ぐるるるる~」という鳴き声は、天狗の威嚇している声。なにより、暗闇を音もなく突然飛ぶ姿を見たら天狗だと思ってしまうかもしれません。

天狗伝説がある山ほとんどにムササビが生息しているようです。

天狗の正体は、とっても可愛いムササビだとしたら、イメージがだいぶ変わってしまいました。

徳原


ケーブルカーの駅前にあるムササビのオブジェ